写真って大っ嫌い。

写真って、昔大っ嫌いだったんですよね。

 

思春期特有の自分嫌い(あれ?私だけかな?)

 

自己卑下みたいな、劣等感のような、

 

「俺なんて、生まれてきてすいません」

 

そんなんに、悩んでいる時期に、形として何か現実のどうにもなんない、嫌いな

 

ルックスを突きつけられる、嫌な触手だ、なんて感じに思っていました。

 

旅行に行っても絶対、カメラなんて持っていかなかった。

 

風景や、景色なんて撮って後から見てそれの何が面白いの?

 

それよりも、帰宅後に、残っている記憶を辿った追憶の旅をしたほうが

 

よっぽど面白いし。

 

(当時なんて、スマフォないし、写真というものが、今ほどカジュアルじゃなく、

はい、チーズもきちんと構えて撮るもだった気がします)

 

そもそも、撮ってブツにしなきゃあいけないってことは、忘れちまうぐらいの軽いもの

 

なんでしょう?

 

だったら、忘れちまえば、と思っていました。

 

でもいつからか?そんな偏屈さもいつの間にか持ち合わさなくなりました。

 

記憶の風景BOXも、データー容量が多くなり、なかなか簡単に、引き出せなくなったか

 

らかな?タグつけないと思い出せないことって多くなった気がします。

 

写真を他人と共有することの楽しさも分かってくるようになったし。

 

なんだか、昔のアルバムってもっとすごく家族的な、個人的なものだったように思いま

 

す。シャアするなんて、それこそ、付き合ってる彼女が家に来た時ぐらいな、ものだっ

 

た気がします。

 

まあ、でも今でも、自分の写っている写真だけは、見るの嫌いですね。