左へカーブを曲がって光る海を見たときに僕の語ること。
食べ食べても太らない体質なんです。
燃費がわるい?っていうんですかね。
すぐでる。おかげで体重は、年間とおしてほとんど変わらない。
そのせいか、長距離、昔っから早いんです。
早いといってもまあ、校内マラソンで3位以内に入るレベルですけど。
で、駅伝の選手なんかの校内代表に選出されたんですけど、
当時は、走るのほんと嫌で仕方ありませんでした。単純に、いやに疲れるし、
辛いし、孤独だし。帰宅後、なにもできずに眠るだけだし。
で、月日は、流れ、30歳台に入ってから体力維持の危機感覚えて。
マラソンはじめたんです。
別にブームに乗った訳でもなんでもなく、安くはじめられし、道具揃える必要ないし。
分からないものですね。完全に習慣化して、いまでは走らないと体が調子悪くて
むずむずするみたいにまでなりました。
でも、飽きてくるし、めげそうになるときもある。
そんな時に、思い出すランがありまして、継続のきっかけになる大きな出来事でした。
スペインに旅行にいったときがあって、バルセロナ。
海外で走った経験なんてまったくないし。それに泥棒が滅茶苦茶いるっていう
観光スポットだし。ガイドの人に不安げに尋ねたら、
「あんた、大金もって走るのか?」との一言で。
で、朝から走りました。
ろくに地図も調べず、迷子になって帰ってこれなくなったらやばいと思って、
近くの公園まで、往復のルートを決めて。
朝、5時頃ですかね。
ランニングのシャツ着て、シューズ履いて、ipodつけて、ホテルでたら、ほんとわくわく
してきた。
知らない街を走るのってこんなに気分がいいもんなんだって。
酔っ払って、眠っている若いグループ。
朝から、新聞片手にきびきび出勤しているビジネスマン。
同じように、出勤前にランニングしているおそらくドイツの方?
夜の仕事をしているらしい女性の人たち。
朝から走ってると、まるでその街で生活してる感覚に陥りました。
ほんと、気分良くって。
公園着いたと思ったら、湖あって、あれ?これ、地中海だ。
ってことに気づいてね。勝手に感動していました。
で、小沢健二さんの名曲のフレーズ、
🎵 左へカーブを曲がると光る海......
タモリさんが賞賛したっていう部分ですよね。
何でしょう、この神秘感というか、えも言われぬ充足感に満ちたイメージ。
これって、これまでの絵画、音楽、映画の中で繰り返し再現されてきたんでしょうね。
上手く言えないですが、勝手にそう思います。
それからというもの、旅行に行くと必ず走ります。
歩くには、時間かかるし、乗り物だと早すぎるし走る早さが丁度良いみたいなこと
村上春樹さんが本の中で仰ってましたけど、ほんと大いにそう思います。
擬似生活者の感覚を味わうっていうのも旅行の楽しみの一つなんですよね。
街へ溶け込むには、その場所で走るのが手っ取り早いなんて今では、そう思います。
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