ああ、おれ、ここでのたれ死ぬなと、はじめての海外で思った瞬間。 Episode Ⅱ

とにかく、バスの運転手さんに助けてもらおうとして。

事情を説明(まあ、できる訳ないんですけど.....してみようと思いまして)

前部の運転席に駆け寄ったんです。

 

おまけに長く乗ってたので手持ちの台湾ドルですと、運賃も払えないですし.....

「どうしよう、無賃乗車で、警察呼ばれたら、いや、警察いったら日本語喋れる人表れて、もしかしたら助けてくれるかも?いやいや、ここは、外国、よくクスリに手だした

外国観光客が、裁判にかけられて、なんて話もあるし」

 

数秒のうちに不安の思考の渦が廻る、廻る。

ああ、外国労働者として一生、ここで皿洗いとして過ごすのか?

結婚ぐらいしたかったな....子の親にもなってみたかったな....

とは、ポジティブななんだか、それすらも分からなく頭にいろんな要素がよぎります。

 

手紙に友人がルームシェアしている部屋の電話番号書いてあったので、

「とにかく、電話を借りたい。貸してくれ」って、日本語、英語で意思を伝えてみるのですが、まあ、運転手さん、これが表情読めないんです。理解しているのか、怒っているかも、困っているのか、さっぱりわからない。電話のジェスチャー、手で、受話器もってるあれ、やっても、なんだか理解してくれていない。えっ、この電話ジェスチャーって全世界、人類共通じゃないのなんて、泣き叫びたい気分に襲われます。しまいに、僕のこと、無視気味に自分の荷物片付けだして降りる支度始めました。

 

ええ、まじで、この地、台湾の地、見知らぬ土地でおいてけぼり......

野垂れ死に.....

 

そんな想念がよぎる最中に、身支度整えた運転手さん、ちょっと僕のこと手招きするんです。「こっち、来い」みたいな感じで。

どうなるかわかんないけど、ついていくしかないですよね。

選択肢なんてある訳ない。

 

そしたら、小さな小屋というのかな、いわゆるバス運転手さん達の休憩所連れて行かれました。

で、そこに座ってろみたいな仕草。

 

おお、なんだかこれは、いい方向に間違いないぞ、とちょっとだけ気持ちほぐれてきました。これは、チャンスとばかりにとにかく、もってる友人の手紙見して、住所が書いてあったので、ここへ行きたい !と、必死の形相で、必死に懇願する。

 

また、相変わらず表情読めないんですよね。同じ、アジア人なのに、理解しているのか?無視しているのか?本当に、ワカラナイ。

 

で、その運転手さん、仮に名前を、(ウーさんとします) ウーさんどっかいってしまうんんです。僕の事情を分かっている唯一、のウーさん。どこいくの、助けてよ。

 

その部屋、また、30人くらいの台湾の運転手さんのいる部屋で。

 

で、僕の座っている椅子のすぐ近くで、4人がカードやってるんですよ。まったく見たことないカードで、記号だかな、漢字だかなんだか書いてあって。

お金、かけてるみたいな感じで。ポーカーみたいですかね。また、だれかの手でオーオーやら、くやしいやら、勿論台湾語でやりとりしていまして。

 

興味もってルールどうなんだろう?ってずっと見てたら、テーブルの一人が、お、お前も参加するか?みたいな仕草。いやいや、まだルールわからないしと、首振ったら、なんだか皆んな、大爆笑して。

なに、おれの仕草そんなにおかしいのか?

 

-続きます-