因果応報って?
罪の意識ってどうして人間って感じるのか?そして、それは、常に後悔ともに、事後にしか起きない表象なのか?別に、ラスコーリニコフを気取ってる訳でもなんでもなんですけど。
私のよく行っていたレストランで聞いた話なんですけど。
昔々、あるお店の有名フレンチシェフが、それはそれは人の好みが激しい人で。周囲の意見からすると仕事の力量でなく完全に、合う合わないの性格的な側面で人の徴用を決めてるって。言われてて。
まあ、仕事はできるシェフでお店もそれなりに繁盛してて。
そのシェフ、満を持して独立。オーナーを見つけて自分の理想のお店作りができると。物件を見つけて準備は、順調、快調、のはずだったんですけど。
雲行きが怪しくなったのは、そのオーナーが人の好き嫌いのとっても激しい人だということが徐々をわかってきて。
シェフとオーナーの蜜月の関係が、知らぬ間に崩れてきてしまって。
結局、オーナーがシェフを追い出す形で決着。シェフとすれば夢の形がもろくも崩れしまい‥。
シェフがこれまで嫌いで、追い出した料理人達の気持ちを図らずも知ることになってしまったのだなと。
シェフは、その時、これまでのことを悔いたか?反省したかは、まあ、わからないんですけど。
いっつもこの話聞くと、ほんと、因果応報って言葉を常々思い出します。
人の行いの、何かしらの意義や価値は、どこかでどんどん蓄積されて必ず精算しなければならない時がくる。
今この歳で私は、この四字熟語を、そんな風に解釈するんですが‥。